伊藤 啓介 先生 銀座しらゆり矯正歯科
講演・研修イベント
第6回 日本アライナー矯正歯科研究会 (2019)
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[G6プロトコールによる抜歯ケースへの基本的アプローチ]
an approach to extraction case based on the G6 protocol - 2015年にアラインテクノロジー社が小臼歯抜歯による矯正治療のためのインビザラインG6プロトコール(以下G6)を発表した。演者らはインビザラインによる抜歯治療を行う上で、このG6は重要な選択肢の一つだと考えている。今回、症例を通して抜歯治療を行う上で注意・考慮しているポイントを発表させていただく。
症例の概要は下記の通りである。
1. G6基本症例 側切歯のクロスバイトを伴う中等度の叢生があり、4本の第一小臼歯抜歯を行った。治療の進行とともに前歯部の早期接触による臼歯部の開咬が起こり、その結果としてボウイングが生じた。そのリカバリーからフィニッシングまでをインビザラインにて治療を完了した。
2. リンガルアーチ併用症例 前歯・犬歯の歯軸傾斜が強く、アライナーの着脱方向とその傾斜が著しく異なる場合はアライナーのアンフィットが生じやすい。これを防ぐアライナー開始前にリンガルアーチを使用した。
九州大学出身
大学矯正科で6年間在籍
2004年より銀座にて矯正治療にたずさわる
現在、矯正治療開始はインビザライン100%で行う