渡辺 仁資 先生 スマイルイノベーション矯正歯科
講演・研修イベント
第7回 日本アライナー矯正歯科研究会 (2020)
- インハウスアライナーの未来
第6回 日本アライナー矯正歯科研究会 (2019)
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第二大臼歯抜歯症例における智歯のマネージメント
Wisdom tooth Management for Second molar extraction cases - 上下顎歯列最遠心に位置する智歯は、顎骨の成長によって萌出するスペースが確保されず、半埋伏や完全埋伏した状態となりやすい。
矯正治療の際には後戻りの原因にもなるため、多くの場合智歯が抜歯されることが多い。
一方、第一大臼歯、第二大臼歯は萌出時期や清掃性の問題などからカリエスのリスクが高く、矯正開始時にすでに大きな補綴がされていたり、根管治療されていたりする。
このような治療の場合、長期の予後安定性を考えた場合、第一大臼歯、第二大臼歯を保存するより、智歯を効率よく使用して長期予防が望めないカリエスの歯を戦略的に抜歯して矯正治療を計画する場合がある。我々のチームはアライナー矯正治療を行う矯正科医と抜歯などの外科処置を行う口腔外科医が連携し、矯正治療や抜歯の難易度および萌出状況や智歯の形態など解剖学的な状況を踏まえ智歯の有効活用を考慮した大臼歯抜歯を行う矯正治療の検討行っている。
そこで今回我々は、大臼歯抜歯後に智歯を有効活用し咬合接触させる矯正治療計画を立案し症例を各カテゴリーに分けて供覧し、その概要を報告する。
第5回 日本アライナー矯正歯科研究会 (2018)
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New Approach using 3D Printer for Aligner Orthodontics - あらゆる口腔内スキャナーの歯科への導入は、我々に臨床上メリットを与えただけでなく患者にとっても負担が少なく歯科治療を大きく変えた。矯正歯科においては、診断から分析、そして治療経過の記録、治療終了後のリテンションまで、全顎的に採ることがほとんどであり、スキャナーの導入は近年でその精度、スピードも大きく進化している。スキャナーを持った我々が次に向かうのは、それを具現化する3Dプリンターの存在である。当院が3Dプリンターを導入し、どのように活用し臨床が変わったか、また3D プリンターを応用したアライナー矯正治療のリカバリーについて供覧する。
The implementation of various intra oral scanning devices at our clinic has had great merit not only for us, but has also reduced treatment burden on patients as well. In orthodontic treatment, from diagnosis to analysis, record of treatment progression through to treatment finish and retention we create a portfolio of images of the entire jaw. Since the implementation of advanced scanners, the speed and precision with which these images are made has increased dramatically. With these scanners, the next step is making a full, tangible image of this data with 3D printers. This presentation will how the ways in which our clinical practice has changed since implementing digital printers, as well as how we use them during aligner treatment recovery.
第4回 日本アライナー矯正歯科研究会 (2017)
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インビザラインとTADs を併用したアプローチ〜生体力学を考慮した矯正治療のためのTADs〜
Using TADs Approach with Invisailgn ~Biomechanics Oriented Orthodontics for TADs~ - 近年、矯正歯科治療にTADsを併用する症例、論文が多数散見されている。TADsは大きく分けて(1)Plate Type (2)Mini screw (3)Palatal Plate Type(4)Zygoma Typeに分けられる。また、TADsの中で低侵襲かつ設置が容易なMini Screw Typeは、歯根に障害を与えない部位、脱落率が低い部位に対して選択し多く使用されている。しかし、我々のグループは本来矯正歯科治療を行う上で最も重要な要素は計画した歯の移動方向やバイオメカニクスを考慮したポイントの決定と適切なTADsの選択であると考えている。現在当院では、TADsを用いたアライナー矯正治療の計画を立案する際、矯正医が歯の移動方向と牽引方向を決定し、その後口腔外科医が患者のCTおよびSTLデータの重ね合わせを行う。そして、埋入可能な部位を決定後TADsの選択とサージカルガイドの製作および埋入処置を行う。これにより、歯の移動は予定通りの移動を示し予測実現性の高い治療が可能となる。
今回、我々はアライナーによる矯正治療に対してバイオメカニクスを考慮したTADsの選択およびデジタルテクニックを応用したアプローチについて報告する。
【経歴】
平成14年4月昭和大学歯学部第二口腔外科学教室 助教(員外)
平成17年4月Thomas Jefferson大学(米国)留学
平成19年4月昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学教室 助教
平成23年4月昭和大学横浜市北部病院 歯科・歯科口腔外科 診療責任者
平成25年6月昭和大学横浜市北部病院 歯科・歯科口腔外科 講師
平成26年4月昭和大学江東豊洲病院 歯科・歯科口腔外科 診療科長
平成28年4月昭和大学歯学部口腔外科学教室顎顔面外科学部門 講師
【資格】
平成25年5月日本口腔外科学会 専門医 取得