横谷 浩爾 先生 先生 青山外苑矯正歯科
講演・研修イベント
第6回 日本アライナー矯正歯科研究会 (2019)
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[前歯部アンキローシスがあるが、小臼歯4本抜歯を行ったアライナー矯正治療]
Case report of Premolar extraction with Anterior ankylosis - 矯正治療を行う上でアンキローシスを起こした歯の移動は予後も悪く、目標値までアンキローシス歯を移動させることは困難なことが多い。今回、上下左右4番抜歯をしたが上顎前歯部アンキローシスがあった症例。マウスピースによる治療を行い終了した患者様を報告する。【症例】初診時年齢25歳10か月の女性【主訴】口元の突出感を改善したい【所見】顔貌所見として、正貌は下顎がわずかに右遍。側貌はconvex type、上下口唇の突出を認める。下顎が下後方回転、retrognathiaが認められる。大臼歯関係はAngleⅡ級、overjet+5.1mm、オーバーバイト0mmである。セファロ所見ではSNA+83.3°、SNB+75.9°、ANB+7.5°(+2SD)、Gonial.a139.0°(+3SD)、Cd-Go(-3SD)、Pog’-Go(-2SD)、下顎の劣成長、後方回転により下顎頭前方部吸収像、及び気道狭窄が認められる。【診断】下顎後方回転を伴う上顎前突症。【治療方針】上顎舌側に矯正装置装着、上顎P・A装着、上顎左右4番を抜歯、上顎口蓋側76⏊67TAD埋入により上顎臼歯最大の固定及び上顎臼歯圧下による下顎オートローテーションをさせる。下顎唇側にブラケット装着。下顎左右4番を抜歯する。【治療経過】上下ワイヤーにてleveling後、上下左右4番抜歯、治療開始後1年経過し上顎前歯に反応見られず。その後マウスピース治療に変更し、ピエゾサージェリーを上顎前歯部に施術、良好な結果を得られた。
東京都杉並区生まれ。昭和大学歯学部卒。
卒業後、矯正歯科博士課程を修了し、矯正科助手、兼任講師を経て「青山外
苑矯正歯科」を開院。
日本矯正歯科学会認定医、歯学博士、日本歯科医師会会員
1999年アメリカ ハーバード大学招待講演、ヨーロッパ矯正、
アジアンパシフィック矯正、アメリカ矯正、
日本矯正学会講演など多数。
趣味はテニス、大リーグテレビ観戦、ファッションなど。
2018~2019 Mclaughlin 2years program終了