久保田 衛 先生 くぼた矯正歯科クリニック・院長
講演・研修イベント
第3回 日本アライナー矯正歯科研究会
-
【インビザラインを用いた小臼歯抜歯治療】
Invisalign treatment for premolar extraction case - 近年、インビザラインを始めとしたアライナー矯正治療が一般的に認知されるに従い、可撤式のマウスピースによる矯正治療を希望される患者さんが増加している。アライナー矯正治療の進歩は著しく治療のノウハウも蓄積されきたため、今日では比較的難易度の高い症例でも対応でき多くの患者のニーズに応えることが可能になってきた。しかし、一方では多くの矯正医にとっては、小臼歯抜歯症例など歯の移動量が大きくなる症例ではマルチブラケットシステムが治療の第1オプションでというのが実情である。
弊院においては小臼歯抜歯が必要な症例は患者の希望や症例の難易度を考慮しマルチブラケット、インビザライン、マルチブラケットとインビザラインのコンビネーションの3通りに分けて治療を行っている。
今回、弊院で行われている小臼歯抜歯症例についてインビザライン単独で治療を行った症例およびマルチブラケットシステムとインビザラインを併用して治療を行った症例を比較しつつ、治療方針の選択基準、クリンチェックの立案時に考慮すべきこと、ミッドコースコレクションの適用方法および時期について検討する。 - Many kind of orthodontic treatment methods that use a series of tooth aligners like Invisalign are now known widely in Japan, and the number of the patients who want to treat their orthodontic treatments with these appliances increase rapidly. So the knowledges of aligner orthodontic treatment has been stocked that we orthodontists can treat comparatively difficult cases with these appliances. But, the multi-bracket system is still the first option for many orthodontists when they treat the premolar extraction cases.
In our clinic, we divide premolar extraction case into 3 treatment methods ( Invisalign, Multi-bracket and Combination of Invisalign and Multi-bracket) depend on the difficulty of the cases and the demand of the patients.
In this presentation, we compare the premolar extraction case using Invisalign alone with the case using both Invisalign and multi-bracket, and we suggest the selection criteria for Invisalign extraction case.
第1回 日本アライナー矯正歯科研究会
-
【インビザラインによる抜歯症例】
Extraction Orthodontic Treatment with Invisalign - 近年、アライナー矯正には目覚ましい進歩が見られ、アライナー治療がこれまでのスタンダードであるマルチブラケット装置による矯正治療を席巻し始めています。一方、アライナー矯正ではまだマルチブラケット装置と同等の治療は難しいという認識が大半であり、特に小臼歯抜歯が必要になるような症例においてアライナー矯正は適応外と考えている矯正医が多いのではないかと思われる。抜歯症例では犬歯や大臼歯の移動量が相対的に大きくなるため、治療が進むに従いティッピングが生じアライナーの不適合が起こることがあり、結果として予定通りに歯を移動させることが難しくなるということをしばしば経験する。
今回、アライナーを用いて小臼歯や下顎前歯の抜歯により主訴の改善を図った症例について当院での取り組みを紹介する。クリンチェックをどのように設定すべきか、インビザライン単独では対応が難しいと判断した場合にはどのような対応をとるべきか、抜歯症例においてどのようなことに留意すべきかを中心に、今後アライナー矯正において予測実現性を高めて抜歯症例に対応するための展望について考察する。
来歴
1989年 | 私立白陵高等学校卒業 |
---|---|
1989年 | 東北大学理学部入学 |
1993年 | 東北大学理学部卒業 |
1993年 | 東北大学歯学部入学 |
1999年 | 東北大学歯学部卒業 |
1999年 | 東北大学大学院歯学専攻科入学 |
2003年 | 東北大学歯学部歯学専攻科修了 |
2004年 | 東北大学(大学院歯学研究科)助手 |
2007年 | くぼた矯正歯科クリニック院長 |
現在に至る |
くぼた矯正歯科クリニック(http://www.kubota5888.com)
(2014年12月日本アライナー矯正歯科研究会)