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2015年12月04日第二回日本アライナー矯正歯科研究会 開催

第2回日本アライナー矯正歯科研究会が2015年12月3日 東京大学 伊藤国際学術研究センターにて開催されました。日本のみならず、台湾、タイ、香港、オーストラリア、カナダ、ドイツから約270名の先生方にご参加をいただきました。海外からKeynote スピーカーとして3名の先生をお呼びし、日本からは10名のスピーカーによるアライナー矯正治療の様々な可能性についての講演と意見交換が行われました。
22社の協賛企業様のご協力をいただき、前回に引き続き大変にぎわった研究会となりましたことをここに報告させていただきます。

Keynote Speaker  

Dr. Werner Schupp(Germany)

Dr. Schuppは約3000症例のインビザラインのご経験があり、内容は、すべての治療においても基本的な、機能分析、咬合に対する考え方についての重要性をご講演いただきました。

 

< Occlusal concept for invisalign treatment > 
Orofacial, orthopedic, and orthodontic treatments always start with the case history, the patient records, and then the diagnosis. Treatment planning for use of Invisalign system differs from other techniques such as fixed appliances. The Invisalign system can be used to treat almost all problems and it can be combined with other techniques. Strategic planning with the Invisalign system is crucial and one of the main factors that contributes to its success.
The lecture will demonstrate the functional diagnosis, treatment planning and the proper handling of the ClinCheck Pro – software.

Keynote Speaker  

Dr. Yi Kwong Yau(Hong Kong)

インビザラインサミットでもご講演される1500症例以上のインビザライン経験を持つDr. Yau は、さまざまな抜歯症例のインビザライン症例についてご講演いただきました。

 < Managing Extraction cases with Invisalign > 
Challenges in managing extraction cases including anterior torque control, prevent bite deepening, control mesial-distal root tip of teeth adjacent to extraction space, as well as anchorage control. By meticulous treatment planning with ClinCheck simulation, we could overcome most of these challenges simultaneously and thus might be able to reduce the treatment time and to minimise the use of auxiliaries, such as sectional braces and miniscrew anchorage. The innovative G6 features also allow us to have better control in treating 1st premolar extraction cases. I would also share some experiences in using G6 features compared to conventional setup in managing extraction cases in my presentation.

Keynote Speaker  

Dr. Naranadr Chevangkul(Thailand)

タイ国内でインビザライン症例数トップの業績を持ち、3000症例以上のインビザライン経験の中から、外科矯正治療とアライナー矯正インビザラインを併用した症例について4症例をご講演いただきました。

< Surgery with invisalign orthodontics > The following lecture will review the methods and treatments of using Invisalign with orthognathic surgery, instead of traditional braces. Through the analysis of before and after of various cases we can elaborate on different techniques and treatment planning options. This nontraditional method is convenient for the patient and expands the applications of using Invisalign.

有本 博英 先生(イースマイル矯正歯科/大阪)

【時間資本主義時代に矯正歯科の価値を加速する】  
 人類にとって価値あるものは,歴史的・社会的状況に応じて変遷してきた.現代において,特にスマートフォンが発明されてからは,あらゆる『隙間時間』で様々なことができるようになった.インターネットにアクセスし,本を読み,音楽を聴き,買い物をすることができる.一方,ある程度まとまった『塊の時間』を持つということが難しくなってきている.つまり,現代人にとって『時間』はかつてなく重要な価値を持つようになったのである.時間はお金以上のものであり,現代が,時間資本主義と言われる所以である.そのような時代において,時間価値は『時間を短縮する価値』ばかりでなく『時間を充実させる価値』によっても評価される(松岡(2014)).矯正治療においてこのような時間価値を高めるためには,効率性と快適性を高める必要がある.そういう観点で見た場合,アライナー矯正は,従来のマルチブラケット治療と比較して有利である.さらに非侵襲性の加速装置を併用すると,時間価値をより高めることができる.現在市場には2種類の非侵襲性の加速装置がある.一つはアクセラデント®で振動を使うものであり,もう一つはオルソパルス™でフォトバイオモジュレーションを使う.これらの装置を併用することでアライナーの交換は2−3倍の頻度でできるようになり,歯の移動時の痛みも軽減される.本プレゼンテーションでは,インビザライン治療にアクセラデントやオルソパルスを併用し,矯正治療の価値を高めることができた症例について供覧する.
参考文献:時間資本主義の到来. 松岡 真宏 草思社 2014

篠原 範行 先生(スマイルオン矯正歯科/兵庫)

【Molaristがアライナーを使う理由】  
 グレーバーの成書の一章である「非抜歯矯正治療」の著者Dr.セトリンとその弟子Dr.グリーンフィールドによる非抜歯矯正治療のテクニックを発展させたフィロソフィーをMolar Oriented Orthodontics(MOO)といい、MOOに基づく治療を実践している矯正歯科医をMolaristと呼ぶ。MOOの反義語としてIncisal Oriented Orthodontics(IOO)があるが、IOOでは矢上面での切歯の位置付けを中心として診断を行うため、小臼歯抜歯の傾向が高い。MOOでは、横断方向や大臼歯の位置付けを中心として診断するため、小臼歯抜歯率が低く、審美的なスマイルと咬合の長期安定性につながりやすい。MOOによる矯正治療は従来はマルチブラケットシステムを使って行われてきたが、アラインテクノロジー社のインビザラインを用いることで、拡大や臼歯の位置付けなど、同様の治療がより正確に、より予測性が高く、より早く行えると考えられる。今回はMOOとインビザラインの親和性について考察したい。

久保田 衛 先生(くぼた矯正歯科クリニック/仙台)

【インビザラインを用いた小臼歯抜歯治療】  
近年、インビザラインを始めとしたアライナー矯正治療が一般的に認知されるに従い、可撤式のマウスピースによる矯正治療を希望される患者さんが増加している。アライナー矯正治療の進歩は著しく治療のノウハウも蓄積されきたため、今日では比較的難易度の高い症例でも対応でき多くの患者のニーズに応えることが可能になってきた。しかし、一方では多くの矯正医にとっては、小臼歯抜歯症例など歯の移動量が大きくなる症例ではマルチブラケットシステムが治療の第1オプションでというのが実情である。

弊院においては小臼歯抜歯が必要な症例は患者の希望や症例の難易度を考慮しマルチブラケット、インビザライン、マルチブラケットとインビザラインのコンビネーションの3通りに分けて治療を行っている。
今回、弊院で行われている小臼歯抜歯症例についてインビザライン単独で治療を行った症例およびマルチブラケットシステムとインビザラインを併用して治療を行った症例を比較しつつ、治療方針の選択基準、クリンチェックの立案時に考慮すべきこと、ミッドコースコレクションの適用方法および時期について検討する。

坂本 紗有見 先生(銀座並木通り坂本矯正歯科クリニック/東京)

【患者のQOL向上を目的とした2D(Bi-Dimensional)リンガルブラケット&CPA(Clear Plastic Appliance)システムを用いた前歯部限局矯正歯科治療と口腔筋機能療法(MFT)】  
CPA(Clear Plastic Appliance)to Improve QOL of Patients 当院には、立地の特異性か永久歯列矯正歯科治療患者が多く来院する。矯正歯科治療は、子供の時しかできないという概念から近年は、成人の永久歯列矯正歯科治療への関心も高まりつつあり、患者自身が審美的観点や生涯における健康等を考え、QOL向上のためにと矯正歯科治療を希望する患者が多くなってきている事は、矯正専門開業医院の皆様においては、日々実感されている事と思う。遺伝的要因に加え、環境的要因(食生活、口腔機能不良等)や加齢などから考えられる前歯部数本の叢生の改善を希望する患者には、限局的矯正歯科治療とはいえ中高生、成人患者それぞれに社会生活があるため、できる限り見えず、スピーディーに痛みも少ない治療の提供が要求される。
 そこで第1回本研究会で講演した患者のQOL向上を叶え、また患者の要望に応える新しい限局矯正治療のシステムの一つである「2D(Bi-Dimensional)リンガルブラケット&CPA(Clear Plastic Appliance)システム」の適応症・非適応症に加え、他のシステムの利点欠点を交えながら治療を行った症例を供覧し、形態改善のみならず口腔筋機能療法(MFT)を併用した治療の重要性についても提案できればと思う。

大内 仁守 先生(おおうち矯正歯科小児歯科クリニック/東京)

【上下左右第一小臼歯抜歯を行ったAngle Class I 叢生症例】  
 矯正治療におけるアライナーの歴史はまだ浅い。しかしながらその手法や材料の進化は日進月歩である。反面、新しい手法を取り入れる際には、まさに手探りで、何をどう始めたらよいか五里霧中の状態になることが多い。当医院におけるインビザライン治療もまさに試行錯誤の繰り返しである。インビザラインにはクリンチェックという今までの矯正治療にはなかったステップが必要になる。さらにAttachment(アタッチメント)というAuxiliary Device、アライナー特有の歯牙移動の特徴、歯牙移動のステップなど、ワイヤー矯正にはなかった概念や気をつけなければならないポイントがいくつもある。今回演者らはアライナー治療では困難とされる上下左右第一小臼歯抜歯症例を経験した。その際のクリンチェックの注意点、Dental VTOとクリンチェックの併用による治療目標の立案手法、アタッチメントの設置の工夫、患者への注意点などを織り交ぜながら、アライナー矯正の可能性について検討する。
・患者 33歳 女性
・Angle Class I Crowding
・治療期間3年3ヶ月
・アライナーステージ 56
・ミッドコースコレクション2回

村上 久夫 先生(村上矯正歯科/長崎)

【トレーナーとインビザラインを併用した症例】  
まず、混合歯列期よりトレーナー(マイオブレース)システム(マイオファンクショナルリサーチ社)を使用し、不正咬合の原因となる習癖の除去や筋機能の改善を行い、機能的、骨格的な問題の改善を行う。次に、永久歯列期に、インビザライン(アライン社)を使用することにより、歯列の問題の改善を行う。この2期にわたる矯正治療法により、マウスピース型矯正装置のみでの治療が可能になった。今回はこれらの装置の併用した症例を示しながら、当院で行っているワイヤーレスな矯正治療の可能性について紹介したいと思う。

石井 一裕 先生(矯正歯科石井クリニック/小松)

【インビザラインにおける抜歯治療の可能性 −スタンダードエッジワイズテクニックと比較して−】  
日本人の矯正治療の満足度は、歯並びがよくなるだけではなく、前歯の後方移動による口もとの改善によっても高まります。また治療の安定性(長期予後)を考慮すると、上下顎のオリジナルアーチの形や幅などを維持すること、前歯から臼歯までしっかり咬ませることが大切であると考えます。そのような背景から当院ではスタンダードエッジワイズ装置による小臼歯抜歯治療を積極的に行っています。
さて最近ではインビザライン治療においても、尾島先生をはじめとする日本人ドクターの活躍により抜歯治療の可能性が確認されつつあり、さらなる発展が望まれています。
そこで今回は日々行っているスタンダードエッジワイズ装置による治療について今一度振り返るとともに、その治療を通じてできることがインビザラインでも可能なのかどうかを自分の経験ならびに文献やインビザラインギャラリーの症例等を通じて検証し、インビザラインによる抜歯治療の将来性を前向きに探りたいと思います。

そのほかのニュース

2019/12/14

第7回日本アライナー矯正歯科研究会開催予定

第7回日本アライナー矯正歯科研究会
2020年12月6〜7日開催予定
詳細は決まり次第アップ致します。

2019/11/26

<日本アライナー矯正歯科研究会 ご参加の先生方へ>

日時:2019年11月28日(木)〜29日(金)

場所:東京大学伊藤謝恩ホール

2019/11/18

第6回日本アライナー矯正歯科研究会プログラムが公開されました

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2018/09/30

第五回日本アライナー矯正歯科研究会 プログラム公開

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アライナー矯正歯科医のための研究会「日本アライナー矯正歯科研究会」は、多くの患者様のニーズに合わせた治療を提供するため、アライナーの種類の垣根を超えたアライナー矯正治療について知識を共有し、深めるための研究会です。
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